2023.05.02(Tue)

【漫画】「自慢するほどじゃない、私の特技」恐るべき暗記力を駆使した体験が話題「どうやって覚えるの？」作者に聞いた

竹中友一（RinToris）

「自慢するほどじゃない、私の特技の話」

こんなテーマで描かれた夏ノ瀬いのさん（@stylish_gorilla）の漫画に、多くの反響の声が寄せられています。夏ノ瀬さんの特技とは？それは「暗記」です。

話は夏ノ瀬さんの高校生時代。「万年数学赤点・補習常連」であったという夏ノ瀬さん。そんな数学のテストで、記憶力が発揮された経験がありました。

そもそも数学とは暗記科目ではありません。なのに、どうして記憶力が活きたのでしょうか？

実はその時のテスト、事前にほとんどの問題がワークから出ると先生から告知があったのです。ですがその範囲は恐ろしく広く、普通では到底カバーできるものではありませんでした。

しかし、このテストを落とせば留年必至だった夏ノ瀬さん、徹底的に対策を開始。ワークの内容を丸暗記した結果、見事高得点を叩きだすことに成功しました。

皆の前で全力で自慢したことはいうまでもありません（笑）。

この他にも、漫画では「百人一首で無双した話」「調理師免許の試験に一発合格した話」など、その記憶力が活かされた時のエピソードを紹介されています。

夏ノ瀬さんの暗記という特技について描いた漫画に、リプ欄にも多くの反響が。

「その特技めっちゃ欲しいですwww」
「いい感じの狂い具合で凄い好き」
「百人一首の話しでもう笑いが止まらんかった」
「テスト範囲教えてくれた時だけ、数学ってまじで暗記科目化しますよねw」
「自分は暗記が全部だめなんで、一から理解しないと覚えれねえ...」
「めちゃくちゃ羨ましい能力です」

他にも、「何か覚え方があるのですか？」「教科書ってどうやって覚えるんですか？」といった疑問の声や、同じく優れた記憶力をもつ方からの共感の声など、たくさんのコメントが寄せられました。

夏ノ瀬さんは、「自慢するほどじゃない」とコメントしているものの、やはり多くの方にとって記憶力が良いというのは羨ましいことではないでしょうか。

しかし、夏ノ瀬さんは、後日『記憶力がアダとなった出来事３選』というタイトルの漫画も公開。

「参考書の問題の解き方を理解する前に、答えと途中式を丸々覚えてしまう」「友達との思い出の解像度にたまに切なくなる」「友達の布教活動に利用される」と、記憶力が優れている故に困ったことについて、面白おかしく紹介されています。

優れた能力があっても、必ずしもそれで得をするとは限らないようです。むしろ、自分の得意不得意を理解して、地道に頑張っていく姿勢が大切なのかもしれないですね。

夏ノ瀬さんに、詳しく話を聞きました。

――リプ欄で質問する方もいましたが、どうやって覚えているのですか？写真や映像のように、場面をそのままインプットするような印象でしょうか？

夏ノ瀬さん：写真のように鮮明なものが頭に入ってるわけではないのですが、たとえば英単語帳などでしたら単語とともに「単語帳の前の方の右上に書いてあった、その次の単語は〇〇だった」みたいなことがセットで記憶されてます。「人は何度も見たものの方が記憶が定着する」と何かで読んだのですが、１つ１つの単語をじっくり覚えていくよりも、１ページにかける時間は短く、その分何周もパラパラとページをめくって繰り返す、という方法で暗記することが多かったです。

――漫画では、視覚的な記憶を中心に描かれている印象ですが、聴覚や嗅覚など他の感覚の記憶に関しては？

夏ノ瀬さん：私自身五感が敏感な方なので普段から、他の人に聞こえてない音や、香っていない匂いに気づいたりします。ですから聴覚や、嗅覚で定着している記憶ももちろんあります。苦手な人がつけていた香水の香り等は、街中で香ってきただけで心臓がバクバクし始めたり、美味しい食事をしたお店で流れてた知らない曲を、ラジオで聞いてその料理の味を思い出したり、色々あります。

――いったん記憶したことは、大体どのくらいの間、覚えていますか？

夏ノ瀬さん：役目を果たした瞬間に抜けていきます…！テスト、資格試験の後は特に一瞬です。