「ねこだらけ」の洋菓子店が話題に 猫好きさんがキュンキュン♡「普通ここまで猫だらけってないよ」「テンション上がりますね」

太田 浩子 太田 浩子

 ショーケースに並ぶケーキが、全部かわいい“にゃんこケーキ”!という写真が話題になりました。お店のオープンから少しずつ猫モチーフのお菓子を増やしてきた、猫好きのパティシエご夫婦に話を聞きました。

ショーケースが猫だらけ!

 話題になったのは、兵庫県西宮市にある「パティスリーミネット」(@kasiwasan1230)が投稿した「ねこだらけ」というツイートです。

 写真を見ると、2段のショーケースに見える範囲が全部猫型。形や味違いの猫のお菓子が、ざっと14種類ならんでいます。ぷっくりマズルにおひげがキュートなケーキに「え、可愛い…」「ケーキ屋さんで一通り全部購入したくなったのは初めてです」「ここまで猫だらけってないよ、ふつう。」「ここ行きたい!」「テンション上がりますね」と10.5万以上の“いいね”がつきました。

単純に猫が好きなんです

 2019年11月にオープンしたミネットは、パティシエのご夫婦2人が営む町のケーキ屋さんです。ケーキやクッキーなどのお菓子だけでなく、店内の飾りも猫がいっぱい。その理由について「単純に2人とも猫が好きなんです」と話します。

 結婚されたとき、ご主人の柏堂肇さんは黒猫のクゥちゃんとロクちゃん、奥様はハチワレのメイちゃんとチビちゃんを飼っていました。一昨年メイちゃんは22歳で亡くなってしまいましたが、7歳10歳17歳の3匹と暮らしています。

 猫が大好きなお2人は、ミネットをオープンしたときから猫をメインにしたケーキ屋さんを目指していました。ですが、最初からにゃんこケーキがたくさん並んでいたわけではありません。オープン時には「ミネットシロネコ」と「ミネットクロネコ」の2種類だけでした。約2年の間に少しずつ種類を増やして、現在は常時約10種類のにゃんこケーキがならびます。

 お菓子は全て2人の手作り。そのため、よくよく見ると同じケーキでも表情が微妙に違います。ケーキ本体はご主人が作り、マズルや目を担当するのは奥様です。「奥さんが作った方が、顔がかわいいので任せています。こだわりが強くて、僕が作るとダメ出しがあります」と笑うご主人。ずらっと並んだケーキがかわいいだけでなく、どこか優しいのはそんな手作り感が伝わるからかもしれません。

 ご主人は洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」のあと、現在の場所にあった「リビエール」(武庫之荘)の2号店で働き、そのままお店を引き継いで独立しました。にゃんこケーキは、猫の顔や尻尾がついているだけで通常のケーキと同じように作られます。「映えるケーキではなく食べやすいケーキを目指しています。お酒なども入れずに、子どもも食べやすいシンプルなケーキ。ケーキの説明を見れば味が想像できて、価格をおさえて買いやすく、自分たちで作れる量を。たくさん作って儲けたいというよりも、2人とも作り手なので、自分で作りたいのです」とご主人。

もっと猫に振り切りたい

 現在、猫モチーフのお菓子は、生ケーキ、クッキー、ドーナツがあります。今年の夏には、猫のお菓子をさらに増やす予定です。「猫にもっと振り切って、猫好きさんが感動してくれるようなものを、手をかけて作りたい」「夢は、猫のいるケーキ屋さん。難しいとは思うけれど、工夫して実現したい」と声を弾ませました。近くお店のリニューアルを検討中ということなので、もしかしたら猫のいるケーキ屋さんが実現するかもしれません。

 リプライには「買いに行く~ 絶対行く~ って思ったら遠い~(号泣)」という嘆きのコメントも多くありました。ツイートがバズったあとは、近畿だけでなく、名古屋や岡山から買いに来ている人がいるそうです。ですが、ご夫婦で作れる量は限りがあり、週末は1時間くらいでケーキが売り切れてしまったことも。ツイートが話題になってそろそろ2週間。落ち着いてきたら、猫クッキー缶の通販が再開される予定とのことですよ。

■パティスリーミネット
住所:兵庫県西宮市大屋町12-27-101
電話:0798-31-5939

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース