「ウルトラマン」がひらパーに集結!人気怪獣もスタンバイ…少年時代に舞い込んだような「特撮のDNA」展

山本 智行 山本 智行

 歴代のウルトラマンと円谷プロダクション作品の系譜をたどる「特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy」が5日から大阪府枚方市の「ひらかたパーク」で始まる。1月31日まで。各地を巡回しており、マスクや隊員服、ヘルメットなど250点以上を展示。大阪城をバックにウルトラマンとゴモラが死闘を演じたシーンがフォトスポットになるなど、大阪会場限定の企画も用意されている。4日には内覧会があり、ひとあし早く、のぞいてみた。

 まるで少年時代に迷い込んだようだ。「特撮のDNA」はゴジラやウルトラマンの生みの親で「特撮の神様」故円谷英二監督が設立した円谷プロの作品を紹介し、特撮文化を継承しようとするもの。2016年にスタートし、これまで「ゴジラと東宝撮影」「ガメラと大映特撮」をテーマに全国各地を巡回し、累計13万人以上を動員した。

 今回のテーマは待ちに待ったウルトラマンの系譜だ。会場入り口の壁には昭和から平成、令和へと50年以上にわたる歴代の”光の巨人”が順番に並び、お出迎え。いきなりタイムトリップしたかのように少年時代へいざなってくれる。

 シリーズの礎を築いた「ウルトラマン」「ウルトラセブン」から「帰ってきたウルトラマン」「エース」「タロウ」をはじめ、誕生40年の「ウルトラマン80」や平成に入っての「ティガ」「ダイナ」「ガイア」などなど。各年代、世代を楽しませてくれ、テンションが上がりっぱなしになるのは間違いなしだ。

 会場中央のステージには12体のウルトラマンが集合し「光の国」を演出。さらに歴代の「マスク」「カラータイマー」「アイスラッガー」「ウルトラ警備隊の隊員服(アンヌ隊員用服など)」「ゼットン星人の宇宙船」といった撮影で使われた模型やミニチュアなど、胸を打つものばかり250点以上が展示され、充実した物販コーナーも用意されている。

 大阪限定としては「バルタン星人」や「ツインテール」などの人気怪獣がスタンバイ。なかでも注目を集めそうなのが大阪城をバックにウルトラマンと「ゴモラ」が対決する名シーンを再現したフォトスポットだ。

 平成ウルトラセブンにハヤカワ・サトミ隊員役で出演した女優の鵜川薫さんが隊員スーツ姿でさっそうと登場。「ゴモラと大阪城はご当地ならではと思いますし、この展示会のいいところはすべて撮影OKなところ。でも、実物はもっといいので、自分のイチ押しを見つけてください。こんな時期だからウルトラヒーローから力のお裾分けをいただいてください」とPRした。

 個人的には正月のお年玉で「ゴモラ」の人形を買ってもらったことを思い出し、ウルトラマンを負かしたゼットンが怖くて怖くてしょうがなかったことも甦った。あと、ウルトラマンとは別にミラーマンが展示されていたのもちょっぷりうれしかったことも付け加えておきたい。

 シンプルで細マッチョな初期の姿からだんだん派手に進化していくウルトラマン。しかし、地球を救う姿は変わることはない。制作者たちのエネルギーと想像力を味わってみるのはいかかでしょうか。

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