「全集中 安全の呼吸」!?…佐賀県警が「鬼滅の刃」交通標語 反響の大きさに続編も

杉田 康人 杉田 康人

佐賀県警察が、アニメ「鬼滅の刃」の人気にあやかった交通安全標語を、同県内12カ所の道路情報板で流している。通常は交通情報などを伝える電光掲示板だが、「全集中 安全の呼吸 壱の型 確認 事故多発安全確認の徹底を!」などと表示。交通事故が多くなる年末にかけて、ドライバーに安全運転を呼びかけた。

佐賀県警察本部の交通規制課が企画した。大ヒット中の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」封切後の10月22日から〝鬼滅モード〟に。同県警の公式ツイッターには、360件を超える「いいね!」がついた。同課に熱狂的な鬼滅ファンがおり、決めぜりふや技の名前をもじったフレーズがつくられた。

担当者は「佐賀県は人口10万人あたりの人身事故がワーストレベル。冬場、年末は事故が多くなる。少しでも改善したい。もっと注目してもらって、ドライバーに注意を払ってもらうように考えた」と、空前の鬼滅ブームを追い風にした啓発活動を思いついた。

鬼滅バージョンの交通標語は「壱の型」から「参の型」まで3パターンあり、早めのライト点灯や十分な車間距離を保つよう訴えている。11月23日までの期間限定だが、あまりの反響に同課でには「四の型」「五の型」も検討中だという。

過去にもドラマや「壁ドン」などの標語で安全運転を呼びかけたが、映画の大ヒットのような反響になった。同課の担当者は「ハンドルをしっかり持って、前に全集中してもらいたい」と、鬼撲滅ならぬ事故撲滅の刃をふりかざした。

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