“着られるこたつ”が爆誕…「人類の夢できました」 ネット絶賛「根が生えるやつ」「罪深い発明」

金井 かおる 金井 かおる

 「こたつごと着てしまえばいいんですよ」

 カタログ通販大手ニッセンホールディングス(京都市南区)のツイッター公式アカウント「ファッション通販のニッセン」(@nissen)が10月23日にアップした新商品が注目を集めています。26日午後5時現在、リツイート数といいねは4000を超えます。

「根が生えるやつ」「コタツのコスプレ」

 商品名は「着れるこたつ」。同社内でのジャンルはなぜか「パジャマ・ルームウェア」。商品説明には攻めた売り文句が並びます。

 「人類の夢『着れるこたつ』、できました。袖に手を通さないスタイル。こたつが布団になった歴史的瞬間。こたつ布団とルームウェア 夢のセッションが実現しました」

 「通常のこたつでは足を収めようとすると上半身がはみ出る。上半身を収めようとすると足がはみ出る。これなら、はみ出ない」

 「使い方はアイデア次第。こたつ本体がない? 気にしない。とにかく机にかけてみる。下が床暖房だったら? あたたかいに決まっています」(同社ホームページより)

 ツイッターユーザーたちは「根が生えるやつ」「やべえなコレ」「コタツのコスプレ」「罪深い発明」「自堕落人間」「また一つ人類は夢をかなえてしまった」「自我が溶けてなくなる」と絶賛の嵐です。

担当者「ぐうたら商品です(笑)」

 広報担当者に電話で話を聞きました。

 ――SNSで話題です。

 「10月23日に発売したばかりですが、話題になりうれしいです」

 ――なぜ商品化を?

 「コロナ禍以降、外出着よりも部屋着や下着などのインナー類の売り上げが目に見えて好調です。そこで、インナー商品開発チームの女性たちが、何か差別化されたインナーを作りたいと相談中、『こたつに入ると背中が冷えるよね』という会話から『じゃあ着られるこたつを。こたつを着てしまえ』と話が広がり、商品化につながりました。通販だからできる、遊び心から生まれたぐうたら商品です(笑)」

 同社は8年ほど前にもスケルトンのキャリーバッグやカヌーを販売し、世間を驚かせました。今回もその遊び心を引き継いだ商品と言えそうです。

 ――実際の着心地はいかがでしたか?

 「毛布です。ふわふわっとした毛布のような着心地です」

 発売したばかりのためまだ目立った売り上げ数ではないものの、担当者は「ここ2、3日はかなり冷え込むようなので…」と注文増加に期待を寄せます。

「時には勇気を出して脱いで」

 同社は着用アレンジも提案します。

 「ちなみにこちら、こたつ布団ではなくルームウェアとして着用しますと、『ホホホ…わたしはこたつという名の悪夢』とか名乗りそうな存在になれます」(同社ツイッター)

 「『銀河鉄道999』ごっこができそう」とこちらも話題です。

 「立ち上がる際に引っかからないようご留意くださいね。こたつとまんべんなく一体化できますが、時には勇気を出して脱いでくださいね。水分補給などしっかりして、快適なこたつむりライフを楽しんでくださいね」(同社ツイッター)

   ◇   ◇

▼ニッセン「WEB限定 着れるこたつ」

 7689円(税込み)。サイズ180×280cm(最長部)。重さ約1.5kg。ポリエステル100%(フランネル)。ネット使用で洗濯機可。ニッセン通販ページで「着れるこたつ」と検索。

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